pHを高くしたい時(pHが低い時)

pHとは?

pHとは水に溶けている水素イオンの濃度を表します。
pH7を中性と言い、これより高ければアルカリ性、低ければ酸性と呼びます。

6.8~7.6の中性を好む魚が多いですが、弱酸性や弱アルカリ性を好む魚もいます。
生体に合わせてpHを調整することが重要です。

pHの測定と基準値

水質テスト6in1の試験紙を1秒つけて取り出します。
そのまま余分な水は振り払わずに、60秒間保持します。
色見本と比較して、pHの値をチェックします。

pHが低くなってしまう原因

pHが低くなってしまう主な原因は以下の通りです。

1. 水が汚れている
2. 水草の量がかなり多い
3. 流木やピートモスを使っている
4. 水槽の炭酸塩硬度(KH)の低下

それでは、ひとつずつ見ていきましょう。

✔️水が汚れている
水槽内にゴミや排泄物が蓄積すると、分解過程で硝酸塩が蓄積します。
硝酸塩は酸性の化合物であるため、蓄積すると水槽の水が徐々に酸性になっていきます。
つまり、pHが低くなってしまうのです。
定期的に水換えをして、硝酸塩を排出してあげることで、pHの低下を防ぐことができます。

ただし、一度に換える水の量は、水槽の20~30%程度にしましょう。
一気に水換えをすると水質の変化についていけず、逆に魚が弱ってしまうことがあります。

✔️水草の量がかなり多い
水草が多い場合、昼間は光合成によって酸素を供給しますが、夜間は呼吸によって二酸化炭素(CO₂)を放出します。
このため、特に水草が繁茂している水槽では、夜間に二酸化炭素(CO₂)濃度が上がりpHが低下しやすくなります。
水草の量を調整したり、CO₂の添加量を見直したりすることが重要です。

✔️流木やピートモスを使っている
流木やピートモスは、酸性成分を放出するため、これらを多く使用している水槽ではpHが低下しやすいです。
使用する場合は、量を調整したり、定期的に水質を測定したりして管理しましょう。

✔️水槽の炭酸塩硬度(KH)の低下
炭酸塩硬度(KH)が低いと、水のバッファー能力(緩衝能力)が弱まり、pHが不安定になります。
KHを上げるために、岩や石灰岩を設置すると徐々にKHを上げることができます。

pHを上げるための具体的な方法

pHを上げるための具体的な方法は以下の通りになります。

  1. 水換えをする
  2. 石や岩を水槽にレイアウトする
  3. 水草を増やす
  4. pH調整剤を使用する
  5. pHを上げる作用のある「ろ材」を使用する


それでは、ひとつずつ見ていきましょう。

✔️水換えをする
生物ろ過サイクルで最終的に生成される物質は硝酸塩ですが、この硝酸塩は水を酸性にする(pHを下げる)作用があるため、硝酸塩を水換えにより取り除くことで、pHを上げることができます。
一度に換える水の量は、水槽の20~30%にして、経過を観測してみましょう。

✔️石や岩を水槽にレイアウトする
石や岩は、pHを上げる自然な方法としてよく使われます。特に石灰岩大理石など、アルカリ性を持つ鉱物を含む岩を水槽に入れると、時間とともにこれらの鉱物が水中に溶け出し、pHを上昇させる効果があります。

ポイント

・石を使用する際には、水の硬度(GH)も同時に上昇するため、硬度が高い水を好む生体(例えば、シクリッドや金魚)を飼育する場合に特に効果的です。

・カルシウムを多く含むため、過剰に入れるとpHが急激に上昇しすぎる可能性があるため、少量ずつ入れて調整しましょう。

✔️水草を増やす
水草の光合成により、日中は水中の二酸化炭素(CO₂)を吸収します。これにより、水中のCO₂濃度が減少し、pHが上がることがあります。特に、浮き草水上植物は、より効率的にCO₂を吸収し、pH上昇を促進します。

✔️pH調整剤を使用する
アクアリウム専用のpH調整剤で、pH上昇作用のあるものを使用します。
素早くpHを上昇させることができますが、急激にpHが変わると生体にストレスがかかるため、少量ずつ入れるか希釈してから使うようにしましょう。

✔️pHを上げる作用のある「ろ材」を使用する
pHをアルカリ性に傾ける専用のろ材が市販されています。
ろ材はフィルターに入れることで、pH上昇をもたらします。

ご覧いただきありがとうございました。

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